アスペ覚書

当事者

眠らせて

アスペの二次障害のうつは治療薬がないという話は以前書いた。

 

 

いやな事があった時、それを忘れることが中々できない。

それどころか連鎖的に過去のいやな出来事を次々に思い出してしまう(フラッシュバック)。

また、ストレス発散の手段が乏しいため、ストレスが蓄積しやすい。

そうでなくともマイノリティであるためストレスに曝されやすい人間だというのに。

 

 

こんな頭では、うつを引き起こすのもうつが治らないのも当然といえよう。

一当事者として、ほとほと困っている。

 

 

ここからは自閉全般というより私個人の話になるが、しっかり睡眠をとると、心のストレスが軽減することが多い。

今日あった嫌な事は、今日意識が覚醒している間は、常に心を苛み続けるし、ストレスのせいで中々寝付けないこともある。

しかし一度寝てしまうと、起きたときにはある程度楽になっている。(※この点はうつ病の一般的な症状と異なっているので、私はまだ二次障害のうつを引き起こしてはいないのかもしれない)

だから私は、嫌な事があるたびに即寝ることができれば、ストレスから解放されるということになる。

これで私の悩みは半分解決したも同然だ。

ただ、問題なのは、好きなときに好きなだけ寝ることを社会がすんなりとは許容してくれないことにある。

デカルトには10時間近い睡眠が欠かせなかったといわれている。晩年、貴族か何かの家庭教師に任命されて、睡眠時間が大幅に削られたせいで彼は体調を壊し、ついには亡くなってしまった。

現代社会は尚のこと時間に厳しい。

唯一有効なストレス発散手段を封じられ、私の寿命も縮まりそうだ。

心の健康を保ったまま長生きしたいのなら、無職か自営業しか生きる道はないんだろうか。

 

 

追記

 

7月23日

なかったことにするという現実の否認や、とりあえず寝てしまうのは「逃避」と呼ばれる方法で、ストレスに耐えられないときに仕方なく自分を守る方法の一つですね。

 

 

逃避かぁ。まあ何であれ、私にとっては有効かつ不可欠な自衛方法です。